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【書評】和田裕美『こうして私は世界No.2セールスウーマンになった』

名刺交換をするビジネス・ウーマン
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普通の事務の仕事から思い切って営業の仕事に飛び込んだ著者が、年収3800万円にたどり着いたまでの道のりが描かれている。「営業は口がうまくて物を売りつける」というイメージを、この本は見事に打破してくれる。

「人との気持ちいいコミュニケーションはこんな風にするんだ」というお手本が、具体的な例を挙げて書かれている。しかも物語や小説を読んでいるように、すっと読むことができる。この読みやすさも非常に心地が良い。

 

「陰気な感じの男性新入社員」を、売れる営業担当者へ育てた方法とは?

「見た目もさえなくて背も低くて、陰気な感じの男性新入社員」をいかにして売れる営業担当者へ育て上げたのか、が特に印象深い。どう見たって営業向きでない陰気な社員が、いかにして魅力あふれる人に変容したのか。

その答えは下記のような点である。

#まず暗そうな外見から変える。

「あまりに無愛想だと、相手も陰気な気持ちになってしまう」ということで、和田マネージャーは以下のアイデアを部下に出した。

なんと「毎朝、鏡の前で歌を歌うこと。」そして「面白くなくても毎朝30分間、大声で笑ってから会社に来ること」だったそうなのだ。私も愛嬌のなさでは結構、自分でも悩んでいるところだが、最初この部分を読んだときは「いくらなんでもそれはきついんじゃ・・・。」と感じた。

多分、言われた部下も驚いたと思うけど、和田さんはさらに追い討ち(?)をかける。

「見てないところだから、さぼってもばれないけど、やってないとすぐにわかるからね」
(『こうして私は世界No.2セールスウーマンになった』P,118より)

ところがその次の部分を読んで私は笑ってしまった。

私が言いました。
「天才バカボンがいい。松野くん、振り付けやってね」
(前掲書、P,118より)

「えっ、天才バカボン!?」家で読んでいたからいいものの、思わず思い出し笑いのように噴出しそうになってしまった。(笑) しかも、その文章の後に、

その後、彼は笑顔が素敵になったし明るくなりました。それにカラオケに行ったら、天才バカボンがかなりうまくなっていたのが、彼がちゃんとやっていた証拠だと思ってます。
(前掲書、P,119より)

と、あるではないか!

「部下の人はちゃんとやってがんばったんだ!」と感動しつつ、ためしに自分も家で独りの時に”天才バカボン”を歌ってみたらおかしくておかしくて大笑いして、自分も楽しい気持ちになった。(笑)

読んでいるだけでも面白い本だけど、やってみてわかるおもしろさもあるようだ。

このほかにも

  • 和田さんがいかにして世界2位の営業ウーマンになったのか、
  • 押し売りではなく相手とコミュニケーションをする方法、
  • 毎日をわくわくしながら生きるコツ、
  • 女性として成功もあったけど同じくらいつらいこともあったこと

など、読み応え十分。

タイトルだけ見ると「なんだ成功者の成功談か!」と思いがちだけど、本の冒頭は医療ミスで母をなくしたショッキングな話から始まる。そこからいかにして立ち直ったのかなど、同じ人としてためになること、考えさせられることもあります。

営業をする人にももちろんためになるけど、そうでない社会人の人、これから社会人になる若い世代の人にもお勧めしたい本です。読みやすい本なので、ぜひ読んでみてくださいね。

今回、オススメした本

編集履歴:2014.4.21 16:08 題名に【書評】を付け加えました。今回オススメした本を追加しました。2015.1.6 0:40 見出し「「陰気な感じの男性新入社員」を、売れる営業担当者へ育てた方法とは?」を追加しました。

Author Profile

片岡杏紗(あさ)
国家資格キャリアコンサルタント。JCDA認定CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)。元IT系講師。ITmediaオルタナティブ・ブログでは、「教育ICT」に関する記事を連載中。http://blogs.itmedia.co.jp/kataoka/
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